色のカケラ(詩) | Salvator Mundi (Leonardo)
※この絵を描く時に連想された文章を徒然なるままに綴った作家の心象文章です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昔、ある場所にいた頃
ふと自分の側に小さなカケラがあることを知りました。
気にしないでいると見つけられないそのカケラは
小さくて黒ずんでいて、
少しだけ割れ目が入っていました。
カケラの中身を覗くことができます。
そのカケラの中には世界中の「色」が散りばめられていました。
光もない空間の中でその色を見て取ることができました。
僕は「色」というものがとても好きになりました。
僕はそのカケラを毎日握りしめていました。
カケラから放たれる様々な色は僕の心の中で輝き続けました。
この世界に存在する色は暖かくて、冷たくて、恐ろしくて、楽しいものでした。 あらゆる感情がそこにはありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー